必要なのは愛だけ(文は体を表す)

 石頭地蔵*1の人が書いている、お勧めレコードレビュー「売れて欲しい埋もれたDISC紹介」が、取り上げた盤に対する愛情と熱意が溢れまくってて面白い。「別に埋もれてないのでは?」と画面にツッコんだり、興味深くて唸ったりしているうちに一気に読んでしまった。こういうレビューは「ダサい」とか「気が抜けた」とか書いていても、愛情に裏打ちされた発言だと伝わるので全然興ざめしないんだよなあ。そして、つのだ☆ひろに対する嫌いっぷりが執拗で可笑しかった。嫌いなのはわかったから! もうちょっと落ち着いて! と笑い出してしまいそうになる。
 もう一つ、とても興味深かったのは文章からにじみ出る人なつこさと無邪気さ。 取り上げた盤に対する個人的な体験や、自分がその盤をどのような内的体験を持って聴いているかを記述していくのはJOJO広重のディスクレビュー「こころの歌・最後の歌」と同じだが、文章の背後に見えるその人となりは全く異なっていて実に面白い。「文は体を表す」とは、いやーよく言ったもんだなーと感心したりなんだり。
 しかし、石頭地蔵のドラムの人とはどんな人だったか、全く思い出せない。フロント3人はよく覚えているのだが……多分フロントが濃過ぎるのだな。

*1:2月に7年ぶり?の新作を出すらしい。今年は何だか新作ラッシュですよ。