エレベーターの中で

 自分の所属部署がある階に行きたくて、私はエレベーターに乗っていた。私たちの所属部署は6階にあるのだが、エレベーターは8階に行ってしまう。階の位置をエレベーター内から操作することもできる(8階を6階に入れ替えることもできる)ので6階を8階の位置に移動させるが、するとエレベーターも一緒に6階の位置まで下がってしまうのだった。おまけに階の移動をするとエレベーターの揺れがひどい。エレベーターの中は工業用の溶剤や工具がぎっしり置かれており、エレベーターにしては非常に広いのに、これらの道具類のせいで随分狭くなってしまっていた。私は揺れのひどさが恐ろしかったのと、道具類のせいでエレベーターにかかる重量を心配して震えていた。過重積載でエレベーターを吊っているワイヤーが切れたらどうしよう。しかも、エレベーターに積まれた溶剤類が漏れたり、引火したりしたらビル全体に波及する大事故になるだろう。ああ、早くここから出たい。
 目的の階には着けないまま、適当に2階でエレベーターを出ると、何故か遊園地の入場口の真ん前に出た。アーケードのある部分を進んでいくと、イルミネーションでキラキラ輝く海賊船の乗り場が見えたが、冷たい風と雨が吹いていたので嫌になり引き返した。

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 2週間ぶりに目覚ましをかけずにぐっすり眠った。夢は毎日見るが覚えていられるほどゆっくり夢を見る余裕もなく、寝ぼけ眼をこすって必死に起き出す日々だったので、久しぶりに夢を堪能できて満足。ま、悪夢っぽい夢でしたが。