鼻洗浄にチャレンジ

 私の風邪は喉痛から始まることが多い。喉の炎症は鼻に拡がり、副鼻腔炎に発展して頭から袋を被っているようなボワーンとした状態になり、最後は耳鼻科でネブライザー抗生物質で治療。というのが定番のコース。ああ厭だ、また副鼻腔炎になるのか? なりたくないなあ。それなら自らの力で何とかしようではないか。定められた運命を自らの力で変えてこそ、ポストパンク世代の在り方じゃないのかい!?
 そこで、鼻洗浄セット「鼻ノア」を近所の薬屋で買ってきた。
ハナノア 痛くない鼻うがい (鼻洗浄器具+専用洗浄液300ml)
「運命を変える!」とか息巻いて、実際することは鼻洗浄。この辺に理想と現実のギャップを感じる。
 鼻ノアは、洗浄液と洗浄用の器具のセットだった。器具の中に洗浄液を入れて使用する。「顔を上げて使用すると肺や気管支に入る恐れがあります」「液を注入した後に強く鼻をかまないで下さい。中耳炎になる恐れがあります」とか怖い文句が並んでいて多少ひるむが、鼻洗浄は近所の耳鼻科で毎年やってることだ。きっと大丈夫。

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実際してみて思ったこと。

  • 器具の鼻に差し込む部分が大きくて、無理やりねじ込まないと鼻に入らない*1。立体型マスクのように小さいサイズを作って欲しい。
  • 注入したらすぐに器具を抜く。そうでないと液が器具の中に逆流してくることがある。
  • 鼻の中は片鼻で5ccくらいは入るっぽい。意外と量が入るような、そうでもないような。
  • 耳鼻科でやったように「口から出す」段階にまでなかなか到達できないのが不満。
  • 思ったほど痛くはない。多分食塩水だからだと思う。
  • 洗浄液の成分を見たら、食塩水とグリセリンが主成分のようだった*2。ということは生理食塩水を作ってイチヂク浣腸で割ったら洗浄液が作れるということか! でもよく考えたら食塩水とグリセリンの割る比率がわからないので断念。
  • やっぱり、鼻というのは「液体を出す器官」であり、「液体を入れる器官」ではない。

 「鼻洗浄したらスッキリ爽快!」というのはないが、やらないよりはやった方が良いような気もする。とりあえず経過観察中。

*1:ためらいがちに差し込むと鼻腔にきちんと注入されず脇から漏れる。

*2:グリセリンと水って分離しないの? と思ったら、グリセリンは水に非常に溶けやすいらしい。こういう油もあるのか。