ドラ・マロ・アクティヴ at K's Bar(久留米)

本日の出演順

 K's Barは外でお酒を飲もうと思ったら必ず選択肢の中に入るお店。酒屋さんが母体のお店なので、そこそこ美味しいお酒が安く飲めて、つまみも簡単なものがさっさと(←ここ重要)出てくる。大好き。
 そのお店にドラびでおのユニットが来ると知った時は耳を疑った。思わず店まで直接行って確認してしまったほど。そして、本当にこのお店に来るのだと知った時は嬉しかった。おでん食べて酒飲みながら、勝手知ったるお店で観たいものが観られるなんて最高じゃないか! 

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 到着は開演時刻を10分ほど過ぎてしまい、慌ててお店に駆け込むとまだ始まっていなかった。客も5人くらいしか来ていない。なんだー。そして今日はお店は通常営業はお休み、ドリンクメニューもフードメニューもなく、ドリンクは言われたものを出すと言われる。ええー。おでん食べようと思って腹ごしらえしないで来ちゃったのに。乾き物なら出せると言われたので、豆をかじってビールを飲みながら空腹をしのぐ。
 最初は主税。サックス奏者独りで色々な機械を操作しながらの演奏。その場で出した音を録音、ループ再生しながら生演奏で音をかぶせる、というタイプの演奏はどういうわけか退屈に感じてあまり面白く感じたことがないのだが、この人のは面白かったです*1。仕事疲れに酔いが加わってウトウト眠かったのだが、眠ってしまうことなかった。蛍光緑色の粒子が粘液の中をゆっくり回遊していくイメージを脳裏に見ながら、半覚醒状態を保って最後まで聴くという稀有な体験をする。しかし、稀有な体験は長く続かず次のMOREU+marronでは爆睡。年末のコクシネル+静香ライブの悪夢*2再びか? と少々不安に。
そして、ドラびでお。この頃になるといつの間にか客は20〜30人くらいにまで増えていた。ようやく初めて最後まで通して観ることができて嬉しい。最初は昔の洋画のキスシーンつなぎで、あら何だか大人しめだわと思っていたのだが、次第にエグ味を増すネタ。太鼓の叩きに合わせて、スクラッチのように「トイレその後に」の映像が繰り返された時は、パンチコーラ(ケミカル系駄菓子の親分のようなラムネ)を一気食いした時のように、身体に悪いものを胸一杯腹一杯吸い込んだ時の妙な気持ち良さを覚える。しかし、小林製薬のCM、マツケンサンバNHKのど自慢・75歳が歌う「ギザギザハートの子守唄」と続くと、日本は何とまあキッチュなものが溢れているんだろうとちょっと呆れたり感心したり。あと、間近で見たドラびでおさんは大変筋肉ムキムキだった。この体型で「ドラ」か……。15年くらい前に一部で流行った「マッチョドラえもん*3」を思い出す。全員で演奏で一番印象に残ったのは「スモークオンザウォーター」のカヴァーか。
 残ってゆっくり過ごしたかったのだが、空腹に耐えかねてちゃっちゃと帰宅。

*1:あとで調べたら、この人どうも「3匹が吹く!」の3匹のうちの1人、吉田主税さんだったらしい。こんな形で観る機会を得るとは。あらら。

*2:殆ど全編眠ってしまっていて、静香さんの年齢不詳ぶりと静香さん夫のギターがえらいカッコイイなあと思ったことくらいしか記憶が残っていない。

*3:ドラえもんを8頭身にして、筋肉モデルのようにムキムキ+ゴルゴ顔にしたドラえもん