朝もはよから

 食パンの耳が好きだ。ただでさえ香ばしいアレを、更にカリカリに焼いてサクサク食べるのが好きだ。本日、食パンの耳をオーブントースターで焼きつつ、生乾きの洗濯物を布団乾燥機で温めつつ、ドライヤーのスイッチを入れたら。
ブレーカーが落ちた。
突然真っ暗になり*1、初めての出来事に何が起きたか一瞬わからず、あ? ん? とポカンとしたが、慌てない慌てない。こういう時のために懐中電灯を……と思ったら懐中電灯が見つからない。ブレーカーは手の届かない位置にあるが、ブレーカーの下には自転車があり、踏み台を置くスペースがない。仕方ないので携帯の照明をつけて、傘の柄でブレーカーを押し上げようと試みるわたくし。時間がない時にこういうイレギュラーな事態が起きると大抵慌てふためくのだが、今回は驚くほど冷静だった。なんだこの落ち着きぶり。自分カッコいいなー、おまけに頭いいなーと悦に入るわたくし。で、ブレーカーをぱっちんぱっちん上げてたら電気復活、オーブントースター・布団乾燥機・ドライヤー(スイッチ入れっぱなし)も一気に復旧した。そして、もう一度ブレーカーが落ちた。
 スイッチを切ってから、ブレーカーを戻さなくては駄目だと知った31の初春。道は長い。

*1:まだ夜明け前だった。