ドグラマグラ at 四次元(福岡)

 職場から天神へ出るバスがいつの間にか140円も値上がりしていた。値上げはもう少し穏便にやってくれないと心臓に悪い。

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 四次元はバスで行ったら無茶苦茶アクセスが良かった。そして、予想外に小さかった。元はスタジオという話だったので、まあこんなもんか? あと「四次元」のロゴは素敵だし、「四次元に行く」という文言を脳内で流すと「四次元に行くって何処に行くの? ドラえもんのポケットの中?」とつい脳内でツッコミが入る。
 客は10名程度*1。フロアに用意された椅子がぽつぽつ空いてる。久しぶりに立ち見ドグラマグラか? と身構えていたので、多少拍子抜け。
 バイオリンが鳴ると、風がすうっと起きる。ん? 何だこの感じ? 曲はナーダムだったのだが、騎馬軍団が駆け抜けていくようないつものナーダムじゃない。今日のナーダムは間を沢山用意されていた。風力を増した音は吹き抜けてまた消え入りそうに小さくなり、また、を繰り返す。ナーダムの後は、大抵ライヴの最後に来るキラキラした曲。鳥笛*2が入り、天井すれすれに音が飛んでいく。この鳥の鳴き声で今年は全然サイクリングロードに行ってないことを思い出して悲しくなる*3。しかし今日のドグラマグラは何だかいつもと違うぞ。何だか爽やかだぞ。つか、ドグラマグラに爽やかと思う日が来るなんて予想だにしなかったぞ。
 今回はどの曲もかなりアレンジを変えられていた。曲中の呼吸の間が強調されていて、バンドが呼吸を合わせているのがこちらにも伝わってくる。自分もつい呼吸を合わせて間に息を潜めてたり、次の音が出る!と思う瞬間に大きく吸い込んでしまったり。聴き慣れたあの曲がこんな風にもなるんだーと感心。こういう時は、間の時に聞こえる物音やちょっとした音のズレさえも気になるものですな。間も音楽のうちなんだねえ。あと、バイオリンとドラムの音が大きかった。特にドラムは途中から急にグンと音が大きくなったような気がする。ちょっと新鮮。
 本日の歌は騒音問題とそれにまつわる不幸な出来事について。今回爆音で演奏しても良いようなものなのに、呼吸の間(静)が強調されて感じられるアレンジになっているのは、この不幸な出来事のためなのかしらんと思ったりする。まあ実際のところはわからんけど。不幸な出来事について考えると悲しい(つうか寂しい)のだが、バンドはマイペースで続いていきそうな気もしていて、私がそんなに心配したり悲しんだりすることもないんじゃないかとも思う。何処で演奏したって、バンドが元気でいてくれればそれでいいや、と思うのですよ。バンドが元気でいてくれさえすれば、観ることはできるからねえ。
 アンコールは浪曲風メンバー紹介。同じフレーズを繰り返し演奏するうちにベースが退場、ギターも退場。さて最後はどちらが残るか? と思ったら「もういい加減にしてよ」とドラムも退場。ははは。最後残ったはバイオリンひとり。しかしバイオリン独りになってからが見せ場で、どんどん速度と激しさを増して演奏される同じフレーズ、アタマオカシイ!(褒めてます。) ははは。
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 今回は珍しく曲タイトルの説明が沢山入った*4ので、曲目リストもつけてみる。

(休憩)
アンコール



*1:後にライブ終盤で谷本さんが「ホントは20人くらいお客さん来るはずだったんですけどね」と言っていた。ん?

*2:鳥笛というのか? 鳥のさえずりのような音が出る笛。

*3:4〜5月のCRは、鳥のさえずりがよく聞こえて凄くいいのだ。

*4:ナーダムから遠賀川ダム(四次元ダム?)までは曲の解説がぽつぽつ入るが、いつの間にか無くなっていた。この辺はらしいなーと。

*5:チーコメンデスというのは、アマゾンの環境保全に尽力し、暗殺された人らしい。あと、本日のフクヤマさんの衣装が昆虫採集の人かアマゾン探検隊のようで気になって目が釘付け。帽子が探検隊を決定的に印象付けていた。