柿チップス

 ここ数年堅い食べ物が好きになった。といっても煮干しとかベーグルとかフランスパンとかだから、堅いといってもタカが知れている。堅い食べ物が好きだと言うなら、やはり干物が好物の筆頭に来なければイカンだろう。スルメをゴリゴリ噛む。干し芋をモリモリ食う。うう、干物をむしゃむしゃ食べるってカッコイイ。男前だわー、憧れるわー(←結構本気)。そんな干物に憧れて止まない私だが、干し柿はちと苦手。ぐにゃっとした半生っぽい食感と乾物臭さがどうも駄目。どどめ色して、表面に謎の粉(カビ?)ふいてる見た目も怖くて駄目。

 で、柿チップス。福岡の柿の一大産地、原鶴(杷木)の道の駅で発見、購入した。これはスライスした柿を干したもの。干し柿のぐんにゃりした食感は大分後退しているので、干し柿が苦手な私でも食べられるかな………と早速試してみたのだが、口に入れた途端広がる干し柿独特の乾物臭さ。ちょっとウッとなったが、干し柿の特徴が全般的に薄くなった感じで食べやすい。干し柿があまり得意でない人におすすめ。ってそこまでして干し柿を食べようとする必然性が我ながらさっぱりわからない。