ザボンと口内炎

 ザボンを食べるまでには、外皮に包丁を入れ、厚い白皮を剥いて薄皮を露出させ、堅い実を半分に割って、それからようやく薄皮を剥く。結構食べるまでに手間と力が要るのだ。でもこの手間が楽しくて、というかザボンしか見えない境地にトリップしてしまう。広い宇宙にザボンと私だけ的な心境といいますか*1
 で、今日も対ザボンとの幸福な世界に浸っていたら、治りかけの口内炎を噛んでしまって一気に現実へ引き戻される。あまりの痛さと、もうほとんど治っていたのを噛んでしまった悔しさとで涙ぐんでしまう。くっそー。

*1:凝ったサンドイッチを食べる時にも同様の心境になる。ワケがわからない人は、カニを食べる時につい集中して無言になってしまう感覚を思い出していただきたい。