「写真集・毒ガス島」 樋口健二

 施設の写真ばかりかと思っていたら、毒ガスの後遺症に苦しむ人達の姿も載せていた。
その姿に、言葉を失う。
私の先生がやってきて、何をしてるのかと尋ねるので、明後日に向けての予習中なのだが写真を見ると言葉が出なくなると返す。先生それに答えて。
「言葉は限定的なのに比べて、写真が出す情報は途轍もなく多いんやろうねえ」
 ああ、全くその通りなのだろう。私は写真から何かを受け取っているけれど、それを全て表すには言葉を使い過ぎる。
 ちゃんと言葉にする必要があることなのだろうけど、今はまだ言葉にすること(現象から特定の部位を切り取ること)はしたくない。
明後日は雨だったら原爆平和記念館、晴れたら大久野島に行く予定。晴れるといいなあ。見ているうち、猛烈に大久野島へ行きたくなってきた。

http://www.bk1.co.jp/product/263661

bk1の本説明をはまぞう並に載せる方法があったような気がするのだが、わからん。