鼻づまりと思考
風邪をひく前までは自分の仕事がらみの本を読んでいたのだけど、鼻詰まりでフガフガしてるのに、考える必要がある本なんか疲れるから読んでいられるか! ということで中止。だらだらと楽しく読める本ばかり読んだ。
ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行 西日本編 (ちくま文庫)
- 作者: 都築響一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/12/01
- メディア: 文庫
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5〜6年前?に書評で見かけて読みたいと思っていた本で、すっかり忘れていたのだが偶然見つけて読んだ。このテの本って面白いけど、対象を「面白がる(笑いものにする)」感覚が癇に障って好きではなかったのだが、この本は愛情と面白がる視点二つが入り混じっていて、結構好感触だった。
友達から、アテのない約束の類で秘宝館に行こうよと誘われていて、秘宝館が何なのかよくわからないままハアとかフンとか返事をしていたのだが、これを見て秘宝館がどういうところなのかよーくわかった。何であんなところに行きたいんだろう……? 古い理科室や図書室のような臭いがしそうなのがちょっと嫌。でも、鳥羽国際秘宝館とSF館には行ってみたくなった。設定とマネキンの雰囲気がいかにも70年代!って感じでマッチしてて素敵だった。しかしまだあるのか?
寝る前には遠藤周作の晩年近くなってからのエッセイ集を読んだ。何てことなく1時間ほどで読了。作家仲間が死んでいく話ばかりで、仕事先である高齢者施設のことを何だか思い出した。加えて、新しい表現方法や構成を求めて海外の文献を読んだり、仲間と議論を交わしたりというくだりを見て、文学作品というのは私にとっては娯楽だが、書く側にしてみれば研究なのだな、と思った。ちょっと見方を変えられた気分になった。
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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