にくめし

 小学生から高校生位まで、家では祖母が作ったおかずを主に食べていた。野菜の煮付けが多くて、組み合わせは様々あれど、味付けの基本は全部「醤油+砂糖+味の素」というゴールデントライアングル。今にして思えば、典型的な田舎のばばあ料理だったなあという気がする*1。にくめしはそんな祖母の十八番で、私が大好きだったメニュー。


材料:干し椎茸 豚肉 にんじん 油揚げ しょうが
作り方:

  • 干し椎茸はお湯で戻して、千切りにする。
  • 油揚げは油をきって、千切りにする。
  • にんじんは千切りにする。豚肉は細かくきざみ、しょうがはすりおろしておく。
  • 鰹節・椎茸・油揚げ・にんじん・豚肉を鍋に入れ、椎茸の戻し汁を鍋底全体に広がる程度に入れる。砂糖と醤油で煮る。
  • にんじんが柔らかくなったら、すりおろしたしょうがを入れる。

特記メモ:

  • 実はにくめしというほど肉は入れない。肉:その他の具材=2:9くらい。 「にく」めし?
  • しょうがを少し入れると肉の臭みが消えて美味しい。あれば煮る時酒も加える。
  • 酢飯に混ぜ込んでも良い。散らし寿司風になる。
  • 孫の代では味の素は入れない。

 秘伝もコツもなく、作り方も祖母に尋ねることなく、簡単に再現できてしまった祖母の味。「おふくろの味」はあんまりありがたがる必要ないのかもな、と私が思った出来事でしたわ。

*1:しかしそれでも40年以上このような物を毎日何かしら作り続けていたわけだから、そこは凄いなあと思う。