LOG HORIZON 1-3巻

 客から勧められ、話題作りにいいかと思い読み始めた。今更ライトノベルを読むことになるとは……と思っていたが、読み始めると結構面白い。気の利いた比喩や複線、文章の情趣はないけど、ストーリーはさくさく進んでいく。「RPG世界に取り込まれた主人公が、仲間を得て“自身の人間性を再確認する目的で”人助けを引き受けて成功させました」とか、超簡潔に要点をまとめられるシンプルな構造。2時間もあれば1冊読み終えてしまうので、寝る前に気軽に読めて楽しい。あと、主人公の「人見知りで社交的ではないけど経験豊かで智略に富んでおり、頼れる人物として仲間を得ていく」という設定は、読者が自身を投影しやすいのかしら。主人公周囲のキャラ設定とキャラ同士の交流も、ある種のステレオタイプばかりなので、むず痒く懐かしかった。高校時代のオタサークルのノリを思い出す。
 ところで「やっぱり女の子のパンツは最高!」とはしゃぐ男子キャラを見ると「変わった性癖だな……」と思う自分に寄る年波を感じる。パンツにトキメキを感じる感覚がさっぱり理解できなくなっている。