復古主義

 新しいアーティストに食指がめっきり伸びない御年頃だけど、Lillies and Remainsの音源を聴いて思わず目を剥いた。名前は以前から知っていて、(bauhaus好きなのかなあ)くらいにしか思っていなかったんだけど、これは……。今何年だっけ? と思わず呟いてしまうほど80年代前半英国ロックの佇まい。「Like The Way We Were」のキラキラしたギターとコーラスとか、the smithsかCREATION移籍直後のMBVかって感じで、もう好みドストライク。慌ててyoutubeでチェックしたら、Echo & The Bunnymenみたいな恰好の人たちが演奏していた。マジで今何年だ。ここ30年くらいのタイムラグが無くなったような気分。

 その後さらに調べると、この人達カヴァーアルバムも出していて、カヴァー対象も80年代のポストパンク、ニューウェーヴ中心のラインナップ。やっぱりこういう音が好きな人達なんだなあ。そりゃそうか、突然変異でこういう音にはならないか。しかし相変わらずこういう音が大好物なんだな自分……と思うと、あまりの嗜好の変わらなさに頭を抱えたくなる。ああ。