スピッツ 横浜サンセット2013 - 劇場版- at ピカデリー名古屋(名駅)
仕事で痛恨の負け。自分の技術不足を痛感してばかりだが、劇的に向上することはまずないので、堪えて努力するより他ない。自分の性質に向かない仕事なんだろうなーと思うが、今更そう嘆いても始まらない。
落ち込んで書類書きの仕事が進まないので、「今から書類を書き上げて、スピッツの映画を観に行く」と決めたらサクッと書き上がり、走って電車に飛び乗って映画館へ。開演5分前に会場到着。やればできるじゃん私。
映画館は指定席だった。今日は満席だそうで、前1-2列しか空いていないと言われる。一週間の限定公開最終日だから混むだろうと思っていたけど、これほどとは……。キャパ221名の映画館だから、もう少し余裕があるかと思っていたのに。普段ミニシアターしか行かないので、最前列でスクリーンを見上げなければならない事態が物凄く新鮮*1。
当日前売いずれも2500円ってボッタクリ価格だよなー、DVD化せずプレミアつけて商売とかホントあこぎだわー等々、内心ブチブチ不平不満たらたらだったのだが、映画が始まったら途端に下がる目尻、上がる口角、伸びる鼻の下。田村さん崎山さん老けたなあ。三輪さん太った? マサムネは相変わらずの年齢不詳ぶり。もう50前後だと思うけど、高い声がスウッと出るのが凄いよなあ。家でDVD観るより断然音が良くて気持ち良い(そりゃそうだ)。
「沢山の費用と人材を投入できるステージではこういうことができるのか!」と感心したことがいくつか。
- ドラマーの崎山さんがコーラスをとる場面では崎山さんの鼻先にニュッとマイクが伸びてくる。で、不要になると引っ込む。
- マサムネ用のアンチョコとして、歌詞がマサムネの前に電光掲示板みたいので提示されるようになっている。足元のスピーカーみたいのから青文字で表示されていた。そうか、こうやって歌詞間違えずに歌っているのか!
画面から、ライヴ会場で観ている時の音の響き方、夏の蒸し暑さが伝わってくると、ああライヴ行きたい! と思う。1本のコンサートを最初から最後まで見られるので、ハプニング*2、MCも見られるのも楽しい。
- 会場から見える『ビルの屋上に建つ“羽を伸ばした人の像』を指し、「『アド街ック天国』で紹介されてた」と三輪さん。今日キンキンの訃報が流れていたので、妙にしんみり。
- この日はアジカンも横浜でライヴだったそうで、「アジカンの横浜スタジアムに届け歓声!」と田村さんが客を煽る。わはは。
- 「販促でラジオやTVに出る時『マイブームは何ですか?』という質問が困る」という、これまた田村さんの発言が印象的だった。ここまで聴いた時、内心即答で(そりゃあなたのマイブームはいつもスピッツ(音楽)でしょう?)と思っていたのだけど、「“音楽以外の”マイブームについて尋ねられるから困る、ホントは『マイブームはスピッツに決まってるでしょう!』と答えたいのに。仕方ないから『なわとび』とか答えることになるんです」とのこと。しかし縄跳びも、ライヴ中の飛び跳ねを維持するための基礎体力作りではないのか? と思ってしまう*3。
私が即座に『あなたのマイブームはスピッツでしょう?』と思ったのは、『仕事がマイブーム』である自分を多分に投影していたからのような気がする。転職して1年経ったけど、まだまだ私は仕事に対して攻めの姿勢で、新しいアイデアが噴き出して、実のところ日々楽しみで仕方ない。ルーチンの仕事と新しい企画の準備をしていると、あっという間に一週間が過ぎてしまう。思いついたアイデアをすぐ試してみようとするので、(性急に進めようとするな!)と自制している状態だしな。で、最後の曲「夢追い虫」で、(まあ少しずつ進むしかないわな……)と今日の自分の不甲斐無さを振り返ったり*4。
このように、落ち込む気持ちをごまかしたり、宥めたりしながら、日々精進を続けていくんだろう。