私の身体を流れる黒い汁・リターンズ

 昼食で近所のラーメン屋に。運ばれてきた五目ラーメンは、濃口しょうゆの黒い汁の中にとろみあんがついた野菜炒めが乗っている代物だった。これこれ! この味ですよ! 濃口しょうゆの風味がガツンとくる味! 見た目は黒くてまずそうなんだけど、食べると凄く美味しい。美味しいというか、身体に染み入る味。こういうのをソウルフードというのだろうな。
 御当地物として売り出すことは今や珍しいことではなくなった。しかし「地元民はマヒしてる〜♪」ために不可視の御当地メニューこそが、別の土地に行った時に最も恋しくなる味だったりする。福岡ならうまかっちゃんがそうだろう。愛知ならしるこサンド。そして、関東ならば「しょうゆ胡麻せんべい」がその代表格であると私は強く主張したい。濃口しょうゆと大量の胡麻のせいで、生地が真っ黒になった焼きせんべい。これ、別地方では意外と手に入りにくいのだ。しょうゆせんべい自体は福岡にも愛知にもあるが、甘じょっぱい味付けに仕上げている醤油せんべいが多かった。ち・が・う・んだよ! もっと腎臓に悪そうな、しょっぱい醤油せんべいを私はバリバリ食べたいんだよ!!
 というわけで、帰りにしょうゆ胡麻せんべいを少し購入。この手のせんべいがもっと他地域にも普及して欲しいんだけど、人気ないんだろうなあ*1

*1:福岡では「塩辛い」とあからさまに絶不評だった。