知らない街を歩く

 通りを一本逸れると、旧道と思しき通りに出た。木造3階建てや、重量鉄骨造の住宅が並んでいる。この辺りは廃品回収を生業としている家が多いのか、家の前や敷地内に多量の鉄くずやスクラップを積んでいることが多かった。建物の一階にギッシリ荷物を積めている家もあった。端から見ているとゴミ屋敷だけど。
 また、特徴的な家が多かった。非常に目を引いたのは、建物全体に焼け焦げた跡があるのに、修繕して今も住んでいるらしい住宅群。焼けて隙間が出来た部分には松脂のような物を詰めて補強しているらしい様子。どうしてここまでして、焼けた住宅に住もうとするんだろう……。一度焼いた方が、材木の強度が増すんだろうか。
 久しぶりに知らない街を歩く夢を見て、大変満足。しかし物凄くゴミ溜めっぽいというか、埃っぽい通りだったな。