dip「neue welt リリースツアー」at 京都MOJO(京都)

 dipのレコ発、関西2days。今日はconvex levelも京都でライヴだということで迷ったが、dipを早く観たい気持ちの方が勝ってこちらに。convex levelが明日だったら観に行っていたかも。

dip

 相変わらず演奏の安定感は抜群。ナカニシさんがあちこちドラムのアレンジを変えているのが注意を惹いた。「It's late」のドラムロールでものっそいテンション上がる! そして今日は何だかヤマジがよく喋っていた。以下、MCの内容(と、私の感想)。

  • 新作タイトル「neue welt」はググったら既にあちこちで使われていたそうで、『一番ガッカリした』のは、スーパーの(プライベートブランド)ビールで同名のがあったことだそうな。
  • 「次は90年代っぽい……ストーンローゼスで、スターンスターンってドラムから始まるあの曲、何だっけ?」と客席に問いかけ、客席から反応が無いのを見て「知らないのか」。私も考えてみたのだけど、「She bangs the drums」しか浮かばん。と思っていたら、「あんな感じの曲です」と始まったのは「driving south」みたいな曲だった。もしかしてナカニシさんに「ツェッペリンみたいに叩いてくれ」と要求した曲というのはコレのことだったんだろうか。
  • ナガタッチに「ルー・リードの話はしなくていいの?」と言われて、「『A night with Lou Reed』ってライヴビデオがあって……」と説明を始めるヤマジ。「例えば『Sweet Jane』なら、」と終奏の一節を弾きだすとナガタッチとナカニシさんも合わせる。「こうしてギターも鳴らして終わると熱いロックっぽいけど、あえてギターを弾かないで、ベースとドラムだけで終わらせるのがスカしててカッコいい」と実演して聴かせる。ははは。


 後半は今後予定されている東京のレコ発、「time acid no cry air」再現ライヴの話にも少し触れていた。「Time〜」再現ライヴはある程度出来の予想がついてしまうので、別に行かなくても良いかなあと思っていたが、いざ目の前で「No man break」とかやられると絆されてしまう。行くか再現ライヴ……。

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 ライヴ会場へ入る前に今夜の宿へチェックインしようと思っていたのだけど、ゲストハウスオーナーの雑な説明と私の優秀なる方向音痴の合わせ技により、1時間京都の町を歩き彷徨い、結局タクシーの世話になる*1。この思わぬ時間のロスにより、夕飯抜きでライヴに臨むことに。開演前は超絶不機嫌だったが、凄く良いライヴだった。ライヴハウスから宿まで帰る道すがら、口を開くと満足感が空に立ち上って行くようで、ぽ、ぽ、ぽ、ぽ、と小さく発音しながら歩いた。誰かと話をしたいな、と思った。

*1:話を聞いたタクシーの運ちゃんが優しくしてくれて、ちょっと絆されるレベルで嬉しかった。ありがとう!