水の夢は好き

 野外ステージのある、広い芝生の公園のようなところに筋肉メイトと仕事か何かで一緒にいた。雨に降られて仕事は中止か中断になり、濡れて細かくなった紙が芝生に散らばっているのが汚らしかった。掃除しなければ。
 雨はますますひどくなり、水は私の足首の高さにまでなったが、濁らずどんどん流れていく。綺麗だなあと思って足元の水を眺めていた。
 雨宿りをするために倉庫のようなところへ入った時、メイトに再会した。そこで彼の髪は葛のようなカツラであったことに気がつく。随分髪が無くなっちゃったんですねと言ったら、オメーは本当に……と苦笑しながらメイトがカツラを取った。もう、髪は全然生えておらずツルッパゲだった。びっくりしたが、動揺を面に出さないよう極力抑えた。いつの間にか凄いことになったな。この人、若い女の子に好かれていたい人だから、若い女子受けするスタイルを考えた結果あの頭(カツラ)にしたのかなとか、なんか色々考える。