心地好い暗闇は遠くに

 上海ノォトのマスターが亡くなったらしい。
 仕事の移動中にmixiを見ていて知ったのだけど、思わず「えっ」と声を上げてしまった。
 上海ノォトは凄く心地好いお店だった。ここで何度もドグラマグラを観たことは思い出深いし、AZUMIさんの「移動遊園地」を聴いた時の溶けて沈んでいくような感覚もよく覚えている。ダイアリーを遡ってみたら、あれはもう4年も前のことなのか。マスターの訃報を見て、ずっと行かなかったことを今(今更)後悔している。マスターと会うことは二度と無い。もう上海ノォトは無くなったのかな。少なくとも、マスターがいる上海ノォトはもう無い。そのことがとても寂しい。
 私は趣味活動も友人との付き合いも「したくなるまでしなければいいさ」をモットーにしていた。しかし意欲が湧くのを待ってたら、意欲が湧く前に私か相手がいなくなってしまうかもしれない。人生悠長なことを言っている暇はないのだな。