猫スキーと犬スキーの視点

 幼馴染の家にお邪魔すると、ソファの上で猫が寝ていた。姿は和猫のそれだが、とにかく大きい。マルチーズやその辺の小型犬より二回り位大きい。「大きいねえ」とコメントした後、特に猫には触れずにいたら「綺麗な猫でしょう?」と幼馴染から感想を求められる。綺麗かなあ……? 訪れた人からはよく「綺麗な猫だね」と褒められるらしい。正直、綺麗という印象は全くなかったので、そうか、猫好きにはこれが綺麗に見えるのかと考える。
 その後、我が家の新しい犬を彼女は見に来てくれたのだけど、滅茶苦茶腰が引けていた。彼女は猫好きだが犬は全然接触がないそうで、どう接したら良いのかわからないらしい。幸い犬が人懐こくて大人しかったので*1、彼女を怖がらせずに済んで助かった。しかし、おそるおそる犬を触る彼女に「精悍な犬だね」と言われて思わず目を剥いた。精悍? そんな様子、一かけらも見られないよ!
 猫も犬も、見慣れている人が見ればわかる美醜があるんだろうなあと何だかしみじみ。そして少しハイになった犬に「ふせ」と指示してまたもお手をされ、更に顔へ頭突きされる。私の滑舌は余程悪いらしい。

*1:人懐こくても大はしゃぎする犬は怖がられることがある。