「今日は一日“ひげ男(メン)ソング”三昧」を聞いた

 「ひげ男って誰がいるんだろう……フレディ・マーキュリーくらいしか浮かばん……」と自分の脳内ヒゲ男リストの貧困さに頭を掻き毟っていたのであるが、こうして聴いてみると結構沢山ヒゲ男はいるものなのだなと。ジミヘン、ザッパ、ジョージ・マイケル尾崎紀世彦、勿論フレディもそうだし、岡林信康にヒゲ時代のビートルズ*1。かと思えば、ブラームスチャイコフスキージャムおじさん*2KREVA、具志堅さんから上田馬之助応援歌「男は馬之助」まで! しかし、かかる曲は各ヒゲアーティスト達の代表曲ばかりなので馴染みやすい。ヒゲなら何でもあり、しかしマニアックに偏らない。この振り幅の広さとバランス感覚こそ、NHK-FMの面白さでしょう! 久しぶりにNHK-FMの面目躍如な三昧を聞いた。
 番組中最も耳を惹かれたのは、小林清志さん(次元大介の声の人)のコメント『おいルパン、そろそろズラかろうぜ!』から「ルパン三世のテーマ」への展開。頭の芯まで痺れるカッコよさ! ウルトラセブンのアンヌ隊員が初恋の人、ガッチャマンのジュンのパンチラが性の目覚めだったという話を散見するが、それなら次元はハードボイルドな男の魅力を初めて教えてくれた人だろう。思わず作業の手を止めて、格好良さの余韻に浸ってしまった。
 ヒゲに対して魅力を感じたことがあまりない(むしろ近年のヒゲファッションは嫌いだ)が、今回の番組を聴いて、男性におけるヒゲ文化の奥深さについて見直してしまった。私はヒゲよりハゲが好きなので、ハゲ三昧(坊主含む)とかやって欲しいけど、ハゲは自由意思による選択の結果ではない場合が多く、身体差別の問題と繋がるから駄目だろうなあ。twitterで挙がっていたメガネ三昧ならば良いかもしれない。今回はヒゲがテーマだったこともあって男性ボーカルばかりで少々クドかったので、メガネなら女性も入ってバランスが良くなることだろうし*3

*1:ビートルズは番組内で「ヒゲ以前とヒゲ以降」に分類されてて笑った。

*2:ジャムおじさんのソロ曲があると初めて知った。しかもバタコさんがコーラスで入る……。

*3:男性の濃い歌声ばかりで食傷気味だったので、途中で「ヒゲアニソン特集」と題して入った女性ボーカルの曲は一服の清涼剤のようだった。