生活習慣病とわたくし

はじめに

 これは、私と便秘の記録です。必要がない人には全く必要がない話題ですし、こういう話を好まない人もいると思うので、読みたくない人が読まずに済むよう、省略をかけています。
 しばらく通院することになりそうなので、備忘録をつける予定です。「生活習慣病とわたくし」というタイトルで続ける予定。生活習慣病といえばメタボリックシンドロームとか糖尿病とかのイメージが強いですが、便秘も食事・運動・睡眠、全ての生活習慣から影響を受けるので、立派に生活習慣病の1つということで。

受診に至るまで

 ここ数カ月、便に粘液のようなものが混じるようになってきた。元々物心ついたころから排便習慣が不規則という筋金入りの便秘であった。運動したり食物繊維を意識的に取るようにしたり、色々してきたが、一時的な改善はあっても数カ月すると再び元に戻ってしまう。困ったなあと思いつつ、不快な自覚症状は殆どないので受診には至っていなかった。しかしこのような便の変化が生じたら話は別。ポリープとかできてるんじゃなかろうか。がん検診を受けたこともないし、もう私もそんなに若くないし。がんの1つや2つ見つかってもおかしくないわ! というわけで検査を受けに行くことにした。幸い、近所には消化器科の大きな病院があり、便秘改善の指導をしてくれる専門外来もあるという。よし、ここで検査受けて、ついでに20年越しの便秘も現代医学の力を借りて改善しよう!

直腸〜S状結腸の内視鏡検査を受けてきた

 受診前に予め症状を説明し予約を入れたところ、問診票の記入と、食事・排泄・睡眠時間のセルフモニタリング(1週間)を勧められる。今日はそれらを持って受診。先週の不摂生な生活がまるまる記録されており、どうにも気まずい。気取っても仕方ないと思うが、こういう時には「健康に気を使っています!」といわんばかりの優良な記録を持って行きたくなるのが人情。しかも、普段の生活以上にひどい食事記録になってるし。
 インテークは看護師さん。受診経緯を説明すると、何やらカルテに色々書いている。席を外した隙にカルテを読むと「ブリストルスケール12点」と書いてあった。あれ、意識障害の深度分類もこんな名前じゃなかったっけ*1。好きなバンドの出身地名がついていると妙に親近感がわく。

Further

Further

 その後医師が問診票と記録票を読み、「食事に食物繊維が足りないんですよ!」と言われながら触診と内視鏡検査。内視鏡からの映像は目の前のモニターに映し出されるので、私も一緒に見ることができる。割り切っているつもりだったが、「もっと尻を出して下さい」と言われるとやはり恥ずかしい*2。中を見ていると、粘液状のものがあちこちに見えた。「これこれこれ、これ、こういうのがついてくるんですよ!」と指さして言いかけたところで先生「これは便ですね」。え、便? 勢いを削がれるわたくし。
 ところで、大腸の中は予想外に綺麗だった。淡いピンク色で、細かい血管が行き渡っている*3。もっとどす黒いかと思ってた……。ぷりっと張った感じ、色つやといい新鮮なホルモンそっくりだった*4。何だか可愛らしく見え、大事にしてやらないかん! みたいな気分に。

検査結果

 検査の結果、器質的な異常はなし。「粘液」は、ブリストルスケールでいうところのtype6-7の便であり、食物繊維が足りないために便としての形状をとれず、直腸内でうろうろしているものらしい。なるほど上手の触れ込み通り検査には全く痛みがなかったし*5、検査前の下剤など身体的負荷の高い準備は一切なかったし、結果は良好だし、良かったけど事前の気負いが大き過ぎたのか、いまいち釈然としないわたくし。そのまま看護師による便秘改善指導へなだれこむ。

便秘指導(プレバイオティクスってなんだ)

 食物繊維を取りましょう。ということで、シリアルの朝食を勧められる。春〜夏はミューズリーを食べてますが(でも出たり出なかったりですが)。という話をするが、「今食べてないんでしょ、まずは食べてから言え」というような内容を返される。むう。 そして、プロバイオティクス、プレバイオティクスについて説明を受ける。
プロバイオティクス:外部から菌を取り入れて活用する
プレバイオティクス:善玉腸内細菌のエサ(オリゴ糖など)を仕入れて、善玉菌を活性化させる
ということらしい。そして、エビデンス(何の?)がより高いのは、プレバイオティクスの方らしい。また、プロバイオティクスの場合も、動物由来の乳酸菌よりも植物由来の乳酸菌の方が効果が高いらしい。
 以上の話をまとめて、私に出された指示は

  • シリアルを食え。ふすまがおすすめ。
  • オリゴ糖を摂れ。特定保健用食品のやつがいい。
  • ヨーグルトを摂れ。でも、できれば漬物、キムチ、味噌汁(植物由来の乳酸菌)の方がいい。

 そして二週間後に再診の約束となる。「次はこれしましょうよ!」とノリノリの看護婦さん、差し出したるは3種類のカプセル。これらを飲むことで、食物の滞留時間が明らかになるらしい。あら、面白そう。
 しかし、また食事記録をつけなければならないのが面倒くさい。ちゃんとつけられるのか私。とりあえず、オリゴ糖グラノーラ、牛乳を購入して帰宅。明日から開始予定。


 

*1:後で確認すると、意識障害の方はグラスゴーだった。ティーンエイジ・ファンクラブと関係があったような? とも思っていたのだが、道理で。

*2:しかし、服の着脱時は看護師さんがタオルで隠してくれるし、検査に必要な部位以外は極力露出を避けてくれるし、外来でも検査待ちでも名前ではなく数字で読んでくれるし、色々配慮が行き届いており感心。

*3:がんなど重大な疾患があると、これらの血管が見えなくなるらしい。

*4:実際、ホルモンですね。

*5:下手がすると痛かったり不快だったりするらしい。