独り暮らしと病

 朝から先輩と勉強会。どうも私、マダニに咬まれたかもしれません。という話をして、もしも入院するようなことになったら、すみませんが経過の説明とか入院の支度とかよろしくお願いしますと話をする。先輩は驚いていたし、私自身も大袈裟かもなあと思わんこともないのだが、本当に大事になってから連絡するのは大変だし、いつ病になるかは本当にわからないのだ。用心するに越したことはない。しかし、万が一緊急入院するようなことになったら寝間着はどうしたら良いのだ? と思ったら、病院で貸し出してくれるから心配するなとのこと。おお、妙な斑点が身体に出て動けなくなったら、大船に乗った気持で救急車を呼ぶことにするよ! 心配するところが何か間違っているような気もするが。
 独り暮らしはうっかり大病するとに命に関わりかねない、という話から、先日先輩が見かけた救急車話になる。夜の10時頃、先輩は犬の散歩をしていたら、道を四つん這いで這っている女子高齢者を見かけたらしい。驚いて声をかけたところ、彼女は「具合が悪くて救急車を呼んだが、自宅はわかりにくいところにあるので、すぐ乗せてもらえるように大通りまで出てきた」らしい。結局、救急車が来るまで先輩は彼女に付き添っていたのだそうで。
 家から出てしまう方がかえって発見されにくいのでは? と思ったが、その高齢者のエピソードが全く他人事とは思えずしんみりする。独り暮らしはしんどくても自分で自分の始末をしなければならないし、歳をとればとるほど身体的リスクは高まるので、命がかかわるような大きな始末事が増えていくはず。私はちゃんとその覚悟ができているか? まだまだ甘いよなあ。