自転車遊び

 自動車免許試験場の建物の中を自転車で抜けると(何故か怒られなかった)、川沿いの土手の道へ出た。舗装されてない農道のような道で、車が走って固められたわだち以外のところは草が生えていた。空は快晴で気持ちが良く、少し蒸し暑くさえあった。こんな日に自転車に乗るのは楽しい。ヤッホーイと走り出したら、銀色の小さな蛇が二匹、わだちのところで死んでいた。様子から推察するに、この道を通る車に踏み潰されたのだろう。気の毒にという思いと、こんなに蛇がいるとは珍しいなという思いと半々。未舗装の農道をそのまま走っていると交差路が見えてきた。舗装された車道が農道を横切っている。何だかんだで未舗装路は走りにくいので、あそこから舗装路に移動することにしよう。
 交差路の手前の農道部分で、人が仰向けに倒れているのが見えた。頭に付けていたバンダナがずり落ちてきたような格好で顔が3分の2隠れており、下顎の部分しか見えない。服装から推察するに若い男性だが、彼は生きてる気配が全くない。ズボン越しに推察される足の太さが不安定というか、ズボンの中で脚が崩れ始めているような気配がある。あ、あ、あ、死体だ死体だ、どうしよう、川沿いを走っていたらいつかこんな風に死体と遭遇する日が来るんじゃないかと思っていたけど*1どうしよう。
 自転車を降りて死体の周辺をうろうろすると、警察から事件告知の張り紙が出ていた。この交差路で、若い男性の焼死体が見つかったらしい。なんだこの死体のことは警察がもう把握済みなのか。それならこんなところに放置するなよー警察ー! 今日暑いしますます腐っちゃうよー!*2 と困惑し続けて目が覚めた。

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 身元不明の死体(行旅死亡人)を河沿いで見つける夢だったが、実際私は河沿いを自転車で走っていて、「あの人は死んでいたのでは?」という人を見かけたことがある*3。夢のせいで、目覚めてからその時のことを思い出してしまい、何だかとても陰鬱な気分に。あーもー。

*1:行旅死亡人は河原や川内でよく発見される印象がある。

*2:警察の告知は「焼死体」で、私が見つけた彼は焼死体ではなかったのだが、夢の中の私は「警察の告知に挙がってる人=私が見つけた彼」と思い込んでいた。

*3:何だか変なところに車を止めて寝ている人がいるなと思っていたら、私が見かけた日と同じ日同じ場所で、車の中から行旅死亡人が見つかったという告知が後日官報に出ていた。