新コーラアップ


 ぷるっぷるのグミをオブラートの上からぐいっとケースから押して出して食べるコーラアップ。何とも懐かしい。
 しかし、新コーラアップは昔のとは異なり、最早ケースにも入っていないし、オブラートも付いていなかった。品質改良が進んだ結果だろうからこれはいい。しかし、食感はぷるぷるからハードグミになっているし、後味が何故か苦い。何より決定的に駄目なのは、ビンの先の方だけ色が薄くなっている小技がなくなっていたこと。何だよこれー。あの小技が後世にどれだけ影響を与えたと思っているんだ。あの小技失くして、コーラアップを名乗る資格はないよ!
 失意のまま一袋食べきって考えたのだが、この復刻版コーラアップ、実に半端な立ち位置だ。150円という価格設定は駄菓子のくせに高過ぎやしないか。子どもの懐では、150円でグミ一袋って割と大きな冒険だと思うのだが。では子どもではなく、過去にコーラアップを食べていた成人対象にした作りなのかといえば、元祖コーラアップの魅力を悉く削ってしまっているし、成人へのアピールも弱いだろう。少なくとも私は駄目だなあ。
 今、この手のケミカル系グミで健闘しているのは、ノーベル製菓のTuwish(ツウィッシュ)シリーズだと思う。コーラ&サイダーと、ジンジャエール&ビタミンドリンクの2種があります。どちらもシュワシュワしてるわ、グミの表面のジャリジャリと内部のぐにょぐにょと2つの食感が楽しめるわで素晴らしい。