ドグラマグラ at MOUNTAiN JAM(北九州・片野)
久しぶりのドグラマグラワンマンライヴ。交通費もきちんと貯めて、「気がかりなく楽しめるように」締切仕事も当日までに全て終わらせ、終電で帰宅しても次の日さっくり動けるように翌日の食事の準備まで全て調え、いつになく物凄く良いコンディションで臨む。我が事ながら気味悪くなるほど楽しみにしていた。
開演前
どうせ道に迷うからと少し早めに向かったら、あっさり開演15分前に現地到着。中はリハ中で「ダカダカダ」演奏中*1。うっわあ気まずい。とりあえず隅で小さくなって頭痛薬を飲む。
プロレスドグラ
「tomorrow never knows」から開始、きちんと締めてから次の曲*2へ。ドグラマグラのワンマンというと、前半はぐるんぐるんのインプロヴィゼーション、後半は疾走感のある曲で一気に走りぬけて、最後は蛍の光的な終わりっぽい曲で締める、というパターンの印象が強いのだが、今回の前半は曲ごとの区切れがしっかりあり、いつものパターンとは異なる印象。そして曲ごとに抑揚激しく、煽りまくり。今回のこの感じなら、踊れるところで観たかったなあ。あっという間に1時間経ってしまう。
後半はまったりとスタート。ワタクシ結構酔っ払っていて、ぽわんと夢見心地で観ていた。あー、多分次は「ナーダム」でがんがん走るかな? と予想してたら「千里眼」。これが凄かった! 幾度となく叩きつけるように繰り返されるクライマックス!! わかる人にしかわからない喩えでアレですが、私は小橋建太のタイトルマッチ*3を思い出しました。酔っ払っていたのもあって翻弄されまくり。ホントの終わりが来た時は、興奮のあまり思わず声をあげてしまった。
「千里眼」で力尽きてしまい、これで続けて「ナーダム」が来たらヤバいと思っていたのだが、次はトーンを落としてまったりと本編終了。ここで一息つけたので、アンコールの「ナーダム」はどうにか持ち堪えたが、全て終わった後思わず漏れた言葉が「つ、疲れた……」。いや、何もしてないし自分。飲み物を手に取っても飲む余力なく、またのけぞってしまう。終演は22時ちょっと前で、ドグラマグラのワンマンにしては時間が短めだったのだが*4、これ以上演られたらこっちの身も持たんというか、今回は何だか正攻法で正面から煽られて煽られて、最後に吹っ飛ばされたライヴでありました。
MOUNTAiN JAMというところ
初めて行く店で、小倉駅からもかなり離れている(バスまたはモノレールで10分程度)ので帰りのことを考えて、行きのバスでは道順やモノレール駅の位置にかなり神経を尖らせていた。
ネットで調べても概要が把握しにくい店で、一体どんなところなのかこれまたかなり神経を尖らせていたのだが、ちゃんとステージのスペースがある店。おお、ライヴハウス系の店だったのか*5。しかも、北九州で行われるライヴの告知がべたべた至るところに貼ってあったり、定期的にイベントを行っているらしい様子があったり、意識の高い店のようだった。ぽぽー。ドグラマグラバイオリン谷本さんの話では「良さそうな店だと思ったので、『ライヴをさせて欲しい』と飛び込みでお願いに行ったんです」とのことだったが、なるほどねえという感じ。ドアに豹柄のファーが貼ってあったりしてロケンローな感じでありました。あと、フードメニューはビタイチないので、予め腹ごしらえしてくる方が良い*6。次回に向けた反省。
その他こばなし
*1:考えてみれば、「ダカダカダ」は本番で演奏しなかった。 ウォーミングアップだったんだろうか。
*2:主旋律が凄く耳に残る曲で、しかも既視感のあるメロディだったので、一体これは何だろうと常々思っていたのだが、ジミヘンの曲だったらしい。
*3:小橋はフィニッシュホールドを決められても決められても立ち上がる選手で、「決まったか? うわあ、まだ立つか!」「また立ったあ!!」を繰り返すうちに、観客もどんどん興奮してきて終いは興奮の坩堝に陥ってしまう。テレビ中継を見ていただけの私が胸いっぱいになるくらいだから、直に観てたらあれは凄いと思う。
*4:19:30開演予定で10数分遅れて開始だったから2時間半くらいか。普段とあまり変わらないかも。
*5:ドグラマグラのライヴは飲食店に器材を押し込むようにして行われることも多いので、知らない店の場合は行ってみるまでどんな店なのかわからない。
*6:小腹が空いた状態で飲酒したらいつになく酒が回って割と大変だった。
*7:ライヴ中に出ないのかしらと思っていたのだがそれは大丈夫だったようだ。