20と尻

いや今じゃ信じられませんけど数年前まで俺は体重が52kgしかなくて(身長182)、ケツとか全く肉がなくて、F.E.A.R.で言えばアルマみたいな、わかりにくいので言い換えると拒食症の患者写真みたいなケツだったんです。そんで今は普通に68kgあるので普通のケツになりまして、この普通のケツのありがたさというものを思い知ったのが映画ね。今まで映画館で映画観てると、2時間座ってることにケツが耐えられなかったんですよ。ものすごく痛くなってくるので、ごそごそもぞもぞ動いたり、たまに中空にケツを浮かせて空気椅子状態にしたり、20分おきくらいにそういうことをしてないとダメだったんです。それがどうですか。ケツがあると2時間とか余裕ね。ピクリとも動かずに観ていられる。ケツ万歳です。
(おれはおまえのパパじゃない・ケツの思い出)

 身長182cmで体重52kgって! BMI15って!*1 20分で尻が痛いって! 映画館で妙にモゾモゾしている人って何やってんだろうと思っていたのだが、モゾモゾしている人々の一群には、「尻が痛い人々」が含まれているのですね。そしてBMI20位あれば2時間平気なのですね。
 ちなみに私が骨の感触が直に伝わる尻というのに初めて出会ったのは職場(高齢者施設)にて。何かの拍子に利用者さん(90代女性)のお尻をムギュッと触る機会があって、お尻に筋肉も贅肉もなく骨の感触が手に直に来たことに凄く驚いた。尻といえばムニュムニュしてるのしか触ったことがなくて、骨が手に当たる尻なんて尻としては生まれてこのかた体験したことがない感触だったのですよ。彼女達がしばしば口にする「椅子が堅くてお尻が痛い」という訴えや、彼女達が座布団必携、ソファに座ることを好む理由がようやく実感としてわかったような気がしたものだった。
 今回のこのおれパパさんのエントリを読んで、若い人(痛覚がより敏感な人)なら20分しかもたない痛みかあ、と更に理解が深まったような気がする*2。そしてやたらに尻尻言ってますな私。

*1:メタボリックシンドローム関係で有名になってるだろうから、何だか説明するのも面映いけど、一応説明。BMIは肥満度判定の基準の一つ。18.5未満は「やせ」判定。

*2:痛みは究極のところ体験者にしかわからないから、想像して理解しようとするしかない。と思う。