某有名産業遺産を観に行きました。

 で、そんな乙女な後輩に、本日めでたく恩をカラダで返させました。
 朝7時集合、とある産業遺産を見物に行く。この建物は大変有名なのだが公開保存・管理されているわけではない。こういう建物を一人で見に行くのは危険だと聞いていたので、同行をお願いしたのだ。
 大体の場所は把握していたものの、ちゃんと発見できるのか近づけるのか心配していたら、最寄駅に近づくと電車の車窓からドーンと見えた。

でかっ!!
 周辺をうろうろすると、先人達の通ってきた道があったので、それを辿ると中に入れた。うーん、普通の薄暗い廃屋って感じだな〜と思いつつ先に進むと、急に視界が開けた。


 天井に丸い穴(風化のため開いた穴ではなく、何かの用途で元々開いていた穴)から光が差し込んで、まるで舞台のよう。枯れた蔦がたくさん生えていて、夏に来たら大層美しいだろうなあと思った。

鳥がちゅくちゅく啼いているのが聞こえて、生き物がそこにいることは明らかなのだけど、まるで生気が感じられない風景。その中に生き物(書生くん)がいることが異様にミスマッチに見える。
 
 桟橋(自転車で通行する人もいるくらい結構ガッチリしてる)がぐるりと巡らされているので、海側から眺めることもできた。

桟橋に渡るまでの道がちょっとぬかるんでいた。数日晴れていたにもかかわらずコレだから、雨が降ったらスニーカーで行くのはちょっとヤバかったと思う。つくづく行楽日和で良かった。この写真は全景を写すために少し遠目で撮っているが、比較的接近して見ることも可能。とにかくバカでかい建物でした。現代美術な佇まい。
 歩いて5分くらいの御近所に、炭鉱の遺構も残っていたので(こちらはまだ桟橋整備中)、こちらも併せて見物。久しぶりに太陽をガンガン浴びて*1海を見て、気持ちは穏やかだったが、巨大遺産に当てられて口数が減る。手入れされていない巨大建物の持つエネルギーがどういうものなのか、体で知ったような感じ。

*1:日焼け対策ゼロだった書生くんは真っ赤に焼けていた。