バレンタイン(チョコ)雑感

 今年世間のしがらみでチョコレートを贈らねばならぬことになり、先日バレンタインチョコ特設会場に出向いた。福岡に来てからは一度も行ったことがないから、実に7年ぶりか。
 会場にはブランドチョコがぎっしり並び、ノーブランドのチョコなど影も形もない。価格設定もジャリはすっこんでろ的高さ。昔と販売ターゲットが変わった? 生チョコばかりだった商品ラインナップもバラエティに富むようになっていて、いやはや隔世の感。パッケージとチョコの造りは手が込んでて、見ているだけでも凄く楽しかった。
 私が釘付けになったのは、アルデュール*1のブース。ビターチョコとフルーツの組み合わせと、マカロンが好きなのだが、アルデュールのブースはこれら私が好きな物食べたい物をどん!とメインで陳列していたのだ。ふおおお、チョコレートきれい〜。マカロン可愛い〜。多分すごいギラギラした目つきでショーケースに張り付いていたと思う。余程自分用に買って帰ろうかと思ったのだが、一人で食べると楽しむ余裕もなく食べてしまうのが常なので、勿体無くて結局買わず。
 自分は一切口にすることがないのに魅惑的なお菓子を選ぶことの馬鹿馬鹿しさといったら! あれらの素敵なバレンタインチョコは、購入者自身も楽しめることを目的に作られているのではないか。私だったらワーワーキャーキャー言いながら、誰かと一緒に食べたい。「バレンタイン=愛の告白」的な売り方をされてはいるが、実際のところは彼女が自分の気に入ったチョコレートを買ってきて彼氏と一緒に楽しめることを目的に商品展開がされているのではないか、と今回すごく思った。

*1:今回初めて知ったのだが、福岡に拠点を置くお菓子屋さんらしい。公式ブログあり。→http://ardeur-tries.cocolog-nifty.com/?gclid=COCshebjrIoCFSIfTAodI3RkrA