半端にしか読んでない酔っ払い二人が語る、ハチクロとオンナノコ

 先輩が『ハチミツとクローバー』1〜3巻まで読んだというので、どうでしたどうでした? 難しくないですかアレ? と1〜9巻までしか読んでない私が尋ねたところ、「つまらん」と先輩一言。え、でもすっげー人気出た漫画じゃないすか。何がつまらなかったのか尋ねると、「登場人物達の関係が皆同じパターンで飽きる」「登場人物達は皆中性的でバリエーションが少なく、誰が誰だか区別がつかない」「『可愛い〜っ』とか『この切なさ、わかる〜っ』てのを集めたところが人気の要因だったんじゃない? この中にはそれしかないもの」との御返事。ああまあねえ……。恋愛は搾取したりされたりというか、暴力的な要素が多分にあるものだけど、そういうのはないっすよねえ。山田とか真山の先輩にうまいこと言われて手ごめにされても全くおかしくない流れだけど見守られてるし、はぐみはハタチ前後の女の子とは思えぬフリークスぶりだけど大事に護られてるし。ファンタジーっすよねえ。「ファンタジーというならさ、はぐみは『オンナノコ』が考える理想の姿*1だよねえ」と先輩。私は目が点。嫌ですよあんな生きにくそうな人にはなりたくないっすよ、と返したら、「確かに生きにくそうだけど、あんたが理解できないのはあんたがオンナノコじゃないからだ!」と断言されてしまった。確かに年齢的にはもうオンナノコではないが、まだまだ夢見がちだと思っていたんですがね。駄目っすか。むむ。

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

*1:「溢れる才能とケガレを知らないような幼い容姿を備え、周囲から一目おかれて手厚く庇護される」という要素が、先輩いうところの『オンナノコ』の理想らしい。