ホタルを観に行きました。

 同輩と書生くんと三人で大野城牛頸(うしくび)ダム周辺まで、ホタルを観に行った。

準備編

 狙った通り、今日は絶好のホタル日和*1であった。あとは肝心のホタルが飛び始めているかどうかだが、これがちと不安で、市の生活環境部(ホタルお問い合わせ係)に電話してみた。ホタルがもう飛び始めているかどうかなんて、尋ねても「自分で確認して下さい」等々、無碍に扱われるかもなあと思っていたのだが、穏やかに「もう飛んでいますよ」との返答。他にも、100台くらい止まれる駐車場があるが混雑して止められないかもしれないこと等教えてくれる。おお、親切だわ。
 7時15分ごろダム到着。駐車場誘導係のおいさんが何名も出ているが、駐車場はガラガラだった。その後ホタルスポットに行く途中にいた、ホタルの解説チラシを配るおばさんの話によると、平日はそんなに混まなくて、休日が物凄く混むらしい。

ホタルを見る

 日が暮れて、次第に暗くなるにつれてチカチカとホタルが光を放ち始める。観たくて観たくて、ようやく念願叶ってのホタルだったのだが……
 ホタルの発光は求愛行動というだけあって、一匹のホタルが光るとその光に誘われるように幾つかの光が集まり、やがてパラパラと別れていく。時折二匹がパチッとぶつかって離れる時もある。その様子を見て私の脳裏をよぎったのは、週末夜の駅前で繰り広げられる男女の様子であった。すなわち、男の子複数名が乗っている車と、女の子複数名が乗った車が駅前のロータリーをウロウロしている。二つの車は話がまとまると、女の子と男の子が互いの車に分乗し、どこかへ遊びに出発していく……というアレ。
 そのうち、最初は人が観ている側と反対側の川岸で沢山光っていたホタルが、人の観ている側の川岸までやってきて、目の前をふ〜っと飛ぶようになった。人の傍なんか飛んで、結構無用心だわねえと思うわたくし。ここでふっと思いついたのが「人の目の前を飛ぶホタルは、ホタル組合のえらいさんに『〇〇ちゃん、あんたサービス飛行しちゃらんね』とか指示されて飛んでたりして」という考えであった。これを同輩に話すと、同輩はおっさんの声色で「八番さん、お客さんの目の前どうぞー」とホタル無線に発展させる。そしていつの間にやら私と同輩の間で繰り広げられるホタルの実況無線ごっこ。馬鹿。
 というわけで、もっとうっとり見とれるとか、風情を堪能するとかを期待していたのだが、全然そうならず。ま、それは全て自分の性質のせいですが。

*1:気温が高く曇り空で風がない日がおすすめらしい。