呆けすとら at Bagoo(小倉)

 以前から観たくて、ようやく念願叶って観ることになったのだが、開演19:30。押す可能性高いとのこと。明日は仕事。ああこりゃまた終演まで観られんなあと思いながら臨む。
 バグーは小さなライヴスペースで、ドリンクコーナーがステージのある部屋と別になっていた。そのため、ステージを観ていると、ドリンクを取りに行く人と取って戻ってくる人とが行き来して落ち着かないことこの上なし。壁を取って、1フロアにできませんかねえ等先輩と話す。まあ、そんなことしたら上の階が落ちてきそうですが。


 客の構成を見ると、ライヴでよく見かける10代後半〜20代前半があまりいなくて、30代以降と思われる人が多い。あと、こういう場に不釣合いな乳幼児が目だった。私が見つけただけで3〜4人はいた。しかも最前列。スピーカーのまん前だったりするわけだが、爆音をあんな幼年であんな至近距離で聞いて、人の子とはいえ彼の耳が心配になったりする。


 「ナーダム」から開始。おお、このフレーズを聞くと血が騒ぐ! 「アングラーズの決闘(多分)」それから名前は知らないけど、ドグラマグラライヴで馴染みの曲などもやっていた。しかし、周りの客は踊るわけでもなく、じっとステージを見つめている。ネタを振られれば笑うし、拍手の感じも冷めているわけでもないのだが、演奏中は静かな客。ノリの違いに戸惑う。また、楽曲もドグラマグラライヴで見るようなキリキリ昇り詰めていく緊張感はあまりなくて、かといって大集団演奏の醍醐味、大きな音の塊がうねりになって襲ってくるような感じもあまりなく、何だか音が散らばっているような散漫な印象。イマイチ盛り上がりきれないわたくし。


 パフォーマンスは白塗りの人達、ロボットダンスの女の子2人、ニプレスつけた半裸の女性、それと白馬王子フルスロットルのボーカルの人などが出てきた。最前列の乳児が、白塗りの人に抱えられてゆらゆら揺らされたりしていた。即座に泣き出すかと思ったのだが、きょときょとと床に座る親を見下ろしたりしていたので、意外と子どもって泣かないもんなんだなあ、とか変に感心した(その後何かの拍子で泣いていた。)。
 今回白馬王子フルスロットルの人は、ボンテージな格好して首に鎖をつけられて、不機嫌そうな顔をしたセーラー服の女性に鞭で叩かれまくっていた。以前折尾で彼と彼の娘さんを見た時、シュールな歌詞をがなるお父さんは彼女の目にどう映るんだろうかと思ったが、あの時の疑問などてんで甘かったなあと思った。今回娘さんは来ていたんだろうか? 
 休憩を挟んで、ドラァグ・クイーンのメイクをした女性登場。どうも恒例名物?の女性らしい。半端なメイクと衣装がイマイチだったが*1クリスマス・ツリーの電飾を三角帽の形に整えて頭に被り、電飾のスイッチをオッパイにつけて客に押させていたのはカッコ良かった。


 色々とパフォーマンスあり、曲も悪くなかったんだけど、何だかイマイチ乗り切れないまま電車の時間が来て帰路につく。乗り切れなかった上に終演までいられず、不全感が募った。折尾でドグラマグラ見た時も終演までいられなかったので、2回目。今度もし北九州まで遠征して見に行くなら、泊まりか新幹線代用意して、用意を周到に整えてから行くようにしないと帰りが気になって楽しめないなあ。


その後ライヴに来ていた先輩の御友人からメールがあり、10時半過ぎに終演だったとのこと。最後は大盛り上がりだったらしい……。だから新幹線で帰ろうって言ったのに、と恨めしそうな先輩。ライヴまではいい感じで過ごせたんだけど、最後の最後で気まずくなる。とほほ。

*1:パフォーマーもこの女性もそうだったんだけど、衣装が貧乏くさくて興ざめだった。もっとギラギラ、下品に過剰にしてもよかったのでは?